子供の情景

冬休みも残りわずかになって、上の子は宿題に四苦八苦している。「説明書を作る」という課題で、いつものように、まずは自分で始めるのだが、あまりの要領の悪さに、母親が乗りだし、怒られ怒られ、夜中までかかって作業をしている。「お前はバカか!」とか、激しい罵声が飛ぶので、さぞかししょんぼりしているかと思えば、「僕はピカソだ。天才だ。」と鼻歌まじりにやっているので、余計に心配になった。

 下の子がクリスマスプレゼントでもらった「トーキング・マシン」 カードにテープが貼ってあり、機械で再生する英語学習器なのだが、英語を覚えるより日本語を覚えてしまった。たとえば、「どこへ行こうか? Where do you want to go?」と喋るカードを見ただけで、「どこへ行こうか」と喋る。子供の記憶力はすごい。英語は真似ないのだが。